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サラバ!

私は読む本を決めるとき最初の1段落が面白いかで決めています。
西加奈子さんのサラバ!は主人公の歩がお腹の中から産まれてくるところから始まり、そこの文章力に引き込まれて読むことにしました。
本は上下巻ありボリューミーですが内容が面白く本嫌いな私でもすんなり読めました。
ストーリーは歩の成長物語です。幼少期の友達や強気な母親、物静かな父親、そして変わった空気感を持ったお姉ちゃんという環境に囲まれながら父親のエジプト転勤や夫婦の離婚などを経験しながら歩は成長していきます。
途中女の子にモテモテで調子に乗る場面もありますが、大人になっていくとなんの取り柄もない1人の男になっていることに気づきます。
今からどうやって生きていこうと悩んでいる30代の大人たちは自分と歩を重ねながら読んでみるのも楽しいと思います。
小さい頃は変わり者で嫌いだったお姉さんが最後は救世主になります。
お姉さんの「あなたが信じる物を他の人に決めさせてはいけないわ」は自分でも考えさせられました。
今の日本は暗いニュースが多く前を向けていない若者が多いです。未来が確実に明るくなると思って生きている人は少ないでしょう。
そんな若者たちに勇気を与えてくれる本そんな気がします。