パラレルワールドラブストーリー

この小説は東野圭吾のミステリー小説になります。

ラブストーリーと本のタイトルにあるように、恋愛小説に見えますが、少し違います。

主人公の敦賀は毎朝利用している電車で見かける麻由子に好意を抱きます。

麻由子とは結局話す事もできないまま、見かける事もなくなりました。

敦賀が意を決して麻由子の電車に乗り込んだシーンで、実は麻由子も同じように敦賀を探していたのには驚きました。

会えなくても、麻由子の気持ちが確認できたので、私はこれがラブストーリーに繋がっていくのかと思っていました。

しばらくした後、友達の三輪から麻由子を彼女として紹介されます。

敦賀の三輪に対する嫉妬心も伝わってきて、切なくなりました。

しかし、驚く事に次の展開で麻由子は敦賀の彼女として同棲しているのです。

敦賀は麻由子と恋人になるまでの記憶がない為、読者も困惑してしまいます。次の展開がどうなるか気になります。

敦賀はパラレルワールドにいるのか、これは夢なのかと私も想像を膨らませていました。

東野圭吾にしては珍しい恋愛小説だと思って読み始めた私にとって、いい意味で裏切られました。

今までミステリー小説よりも恋愛小説を多く読んでいましたが、この小説を通してミステリーの魅力に惹きつけられました。

この小説を読んでいると、全て読んでしまうのが恐いと思う事もありました。

それは、自分であれこれ展開を予想しすぎて、どの結末だと満足いくのか分からなくなってしまいました。

そういった面でも東野圭吾の作り出すパラレルワールドに嵌ってしまっているのかもしれません。

ラストはそうだったのかと序章と話が繋がったので、良かったと思いました。SFと恋愛がうまく合わさっている小説なので、ミステリー小説を読まない方でも楽しめると思います。