歴史・時代小説の楽しみ

時代小説にはまった切っ掛けは、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」でした。少年誌に連載された漫画の原作がこの本で、それならと原作を読んでみたのです。これが面白かった!当時はあまり読書の習慣が無く本を読むのが遅かったのですが、それでもあの長編を1週間で読んでしまいました。

それから司馬遼太郎の戦国もの、幕末ものを読みあさりました。特に斎藤道三と織田信長を描いた「国盗り物語」から豊臣秀吉、徳川家康がそれぞれ主人公の一連の作品は、一編の戦国叙事詩のような気持ちでのめり込みました。

それからはまったのが隆慶一郎。漫画「花の慶次」の原作「一夢庵風流記」の作者ですが、この人の作品を読み始めると、あっという間に物語に引き込まれ、他のことが手に付かなくなります。

「木枯らし紋次郎」は昭和を代表するテレビ時代劇として有名ですが、笹沢佐保によるこの原作も面白い。二転三転するストーリーは、まるでミステリーを読んでいるような気分になります。骨太なストーリーと風情ある文体で描かれる藤沢周平の「蝉しぐれ」、山田風太郎が描く奇想天外な忍法合戦、池波正太郎が「剣客商売」や「鬼平犯科帳」で描く人情など、時代小説には色々な楽しみがあります。

歴史に忠実ないわゆる歴史小説と、フィクションの部分が多い時代小説、どちらも好きですし、これからも色々な作品に出会いたいですね。