森見登美彦 太陽と乙女

彼の作品は、自分を中心に世界が構成されているところが面白いです。舞台は、京都、奈良と移ります。

彼が小説家としてデビューすることになって作品「太陽の塔」を知っていますでしょうか、恋する男児がクリスマスにええじゃないかええじゃないかと踊るという奇怪な小説ですがそれが世の大半の青春時代を無為に過ごそうとしている若者学生に受けました。

現在でもだ。その後、四畳半神話大系という謎の小説が出ましたが、これもまた奇怪な話で、主人公の私が明石さんという清楚で理知的で良妻賢母のような女性に一目ぼれをするという話で大変これまた4次元空間を空中で彷徨う話です。
森見さんの妄想、森見さんの最高傑作とも呼び声高い小津の登場作品です。
小津はどこまでも素晴らしい友人でして褒めるべきところのない妖怪のような男なのですが、最後は彼の親友になりえます。
彼のやさしさがたまらなく可愛いんですね。
小津という男は憎らしいんですが憎めないマスコットのような存在です。
どこにでもいるでしょう、そういう人気のある人が。彼がいないとこの世界は楽しめません。
そして次に、このエッセイ集「太陽と乙女」なんですが、彼の好きなリズム感、描写を思う存分楽しめます。
不快になることがない秀逸な逸品でございます。
是非お試しくださいませ。
それから、彼の言葉を操る方法がきちんと明記されています。
そこが彼の凄いところです。
小説の書き方、引き出しなどが目いっぱい詰まっています。